気が滅入った。
映画館になかなか行けない今、ついにネトフリに契約して、ずっと気になってた作品を観れたけど…
映画の前半、LAに越してきたニコールが語る離婚の理由を聞いて、「そうか、チャーリーのことは好きだしその才能は認めつつ、夫のための人生じゃなく自分の人生を歩みたかったんだな、わかるわかる」なんて共感してたら、彼女が弁護士を雇ってからは一転。強固な態度で調停を進める彼女のやり方にチャーリー同様困惑してしまった。
この離婚話、どちらが悪いという白黒はつけられないとは思いつつ、妻の意見を尊重せず、浮気もしたチャーリーに非は多いとは確かに思う。しかし、男としてはどうしてもチャーリー目線に立ってしまうわけで、一度決めたら取りつく島もない女性の冷酷さとかドライさの腹立たしいやら、悲しいことよ。お互いを尊重しあった上での離婚だったはずが、必要以上に相手を傷つけ、権利を主張しあう展開に非常に憂鬱な気持ちになった。
アダムドライバーとスカヨハの素晴らしさはさることながら、ローラダーン演じる弁護士の(男目線からすると)憎らしいこと笑。あと個人的にはチャーリーのもとにくる調査員の女性がなんか気味悪くて、印象的だった。
自分はまだ離婚はおろか、結婚も想像つかないような立場だけど、男女の関係について相手に過度に期待しすぎたり、自分の価値観を押し付けたりした顛末を見た気がして、ますます恋愛だとかから遠のいた気がした。作品の質の高さは認めつつ、正直もう観たくないと思ってしまう作品かも。