マリッジ・ストーリーの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

クラシックでいて、前衛的。
見た事のない映画文法。

登場人物たちの時間や感情の流れが余りにも自然で、もう一度見たら、話の展開が変わっているかもと、思わせる。

結婚や家族、離婚、愛といった言葉や定義だけでは表現できない、それでいて誰しもが抱く微細な心の揺れや幸福を感じさせてくれる。

「いい映画を観たな」と思わず呟きたくなる。

2人とも独白のシーンがあるので演技合戦すさまじい
手間をかければかけるほど止められなくなるのが人間ね

とある夫婦の離婚を描いた作品。

当初は甘く見積もっていた離婚の手続きが、段々と泥沼の争いへと転じていくのが面白かった。

特に後半にある、２人が思いの丈を吐き出し罵り合うシーンは、本作のハイライト。
うんこを投げつけ合うかの様な、あまりにも酷い言葉の応酬は笑わざるを得ない。
夫婦の口喧嘩という意味では、『ビフォア・ミッドナイト』のそれにも匹敵するシーンではないだろうか。

夫婦としては互いに問題があった２人だが、親としては子供に対して、どちらも愛情深く接してる様に見える。
夫婦としての繋がりはなくなっても、親としての繋がり続ける事は、ささやかな救いの様に感じられた。

「恋愛」などないんだな

世の泥沼離婚ってこんな風に、本人たちが望んでない形だったりするのかな。
好きとか嫌いの次元を超えると離婚なのかな、とか「愛してる」の概念のことを思いながら2時間みた。
だって靴紐を直してあげるのは愛だし、
声を出さずに泣くのも愛じゃん

Love is really complicated.really!

愛って複雑

それにしても私はアダムドライバーのsuffering と struggling の表情が本当に好きだなあ
あと劇中のbeing alive とても良い

はげしい喧嘩うらやましいくらいでしたな。アダムドライバーの目で語る感じよかった

今でも大切に思う気持ちは変わらないのに、会いたい気持ちも話したい気持ちもこれ以上努力を重ねる気持ちもなくなってしまったのがくるしい。相手の人生に踏み込んでいき、心の歴史に痕跡を残す事こそ生きている事！と歌い生きる日々はつづく。

人間くさい話だった。辛かったけど大好きだった。言動を詳細に繊細に描いていて、監督と役者は本当に素晴らしいと思った。
昔好きだった人と喧嘩した時かな、私も話題と全然関係のない禁止ワードをぶつけてしまってたなーって。本当に申し訳ないと思っている。感情のコントロールは未だにできやしないわ。

切なかった〜

門を閉めるシーンと
言い合いになるシーンが
めちゃくちゃ印象に残ってる

演技力が大事な作品

喧嘩のシーンのお互い言いたくないのに言ってしまってた悪い言葉たち。「矛盾してるけど私はずっと愛し続けるだろう」の一文。家の門を閉める時の二人の表情。どれもこれも 愛し合って結婚した二人 が残ってて切なくなった。
付き合ったり結婚するのだって簡単なことじゃないけど別れることはもっと難しい。別れ＝相手への愛情と幸せな思い出が消えるわけじゃないし。愛と憎しみは簡単に入れ替わり可能だから嫌になる

「あなたの希望は"約束"になるのに、彼女の希望は"単なる話"になるの？」