まずなによりも、この役を演じきったシャイア・ラブーフに心からの拍手を送りたい。本当に、本当に苦しかったんじゃないかと思う。自分の中でずっと抑え込んでいた父への思い、父との出来事と向き合うだけでも死にたいくらいしんだいだろうに、その父を演じるなんて、ちょっと想像できないしんどさだと思う。
そらあんな環境で育てば歪むわ…と超納得の生活環境。父親は決して極悪人ではなく、息子のために頑張らなきゃってのも本心だろうけど、「息子のために」が「お前のためにやってやってんだろうが！！」になっちゃってんのがきつすぎる。
これで終わり？って感じの割と唐突なラストなんですけど、シャイア・ラブーフ自身の物語は当然終わらないので、そう思うと突然の終わりも納得。彼の心が少しでも平穏になりますように…。そして、こういう親のもとで子ども時代を奪われて大人になって苦しむ人は私達が思うよりずっとたくさんいる、ということも忘れないようにしたい。
