うふっ、えっ?、へっ?ふ~む・・・
という感じの映画でした。
私は、ラブ・ストーリーとサスペンスとは相性の悪いらしく中々面白いと思う事はないのですが、ここまで作為見え見えで、なおかつ老人の記憶のありかたに忠実に描くと、あり得ない物語もあり得るように思えてきて、楽しんでみてしまえるから不思議。
つい、原作の翻訳を手にしてみてしまいましたが、けっこう忠実な映画である事にまたびっくり(ただし、年齢設定をかなりいじっています。この辺が不思議な持ち味の原因でしょう。)
この世の最大のミステリー、それはそれぞれの人間の口にすることのない密かな思いなのかも知れません。
アゼマの出世作『田舎の日曜日』を、いくつかのシーンで思い出し、にんまりしてしまいました。
(2012/4/20記)