もやし

キル・チームのもやしのレビュー・感想・評価

キル・チーム(2019年製作の映画)
4.8
何でこんな映画見ようと思ったんだろうシリーズ…

何ていうか、完全なる告発映画ですよね。ゴリゴリの社会派だ。娯楽性はないのに現実は小説より奇なりと言いますか、そういう面白さはありますね。


アフガニスタンで一般人を殺戮していたアメリカの隊の実際のお話。

あらすじだけ聞くと単に復讐心で殺してるだけのやべえ連中なのかなと思ったらとてもちゃんとした理屈あり。
地雷を作ってる知能犯が米兵を何人も殺しており、まず一般人を殺し民衆に恐怖を植え付け、地雷の場所をあらかじめ教えさせるというもの。
爆弾魔もあくまで米兵を殺したいだけであるので一般人にも爆弾の場所を教えているのだ。


罪のない人を殺してはいけないという真っ当な正義と、銃を持っていなくとも地雷の場所を隠すならそれすなわち罪人であるという価値観。



主人公は正義感の強い一般兵で、仕切ってる軍曹が百戦錬磨で今までずっとこのやり方をしてきたという構図。
主人公の隠し切れない正義感はたちまち軍曹に見抜かれ、隊員全員からイジメとも脅しとも取れる扱いを受ける。これがキツい… 人間コワイ…

もうほんと何でこんな映画見てるんだろうと思いながら見てたけど、映画としては一級品なんだよなあ…
だからってオススメはあんまりしないけど…
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