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ラスト・クリスマスのmitoのレビュー・感想・評価

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)
3.9
今年214本目。
ポール・フェイグ監督作品。
クリスマス真近のロンドンを舞台にある男女の出会いを描く…ような内容を期待するポスターが若干ミスリードを誘っているきらいがある実にポール・フェイグらしい作品。

前半こそポスターのような、所謂、毎年恒例のオーソドックスなクリスマスラブ・ストーリーの匂いが強いが、中盤あたりからどうも雲行きが変わり単純な話ではない事が分かり始めてくる。
そして終盤、全ての種明かしが待っている。
このオチ自体は映画でも比較的オーソドックスなものなのだが、やはりビジュアルと前半の展開が良い煙幕的な役割をしていて、良い落差を演出している。

あと要所で移民や貧困層への配慮がなされており、そこに主人公のケイトの人格矯正が絡むので結構ワイドなテーマ性も孕んでいる。

今やクリスマスのお決まりともなっているWham!のLast Christmasを再解釈するとこういう捉え方があるのか、という驚きもあった。
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