なんと言えば良いのやら…。
ディックがなぜ死んだのか、このネタバレ禁止の理由は本作の最大のキモだけど、観てない人に気を使ってというよりは、活字に起こしたくないな（笑）
それにバカバカしすぎて信じてもらえないような気がするし…
実話を元にしているのが驚きだけど、もし完全なる創作でこのネタを出したとしてもボツになるよ多分。
平和な街で１つの事件に対し、それを隠そうとしてついた嘘が別の方向に向かい、それに対して真っ当な指摘が入るとさらにドロ沼…。
何か後ろめたいことがある時、核心をスッと突かれるのではなくて、核心をかするように周りを通り過ぎていく。
もしかしたら逃げられるかも、と思いきや別の方向から(向こうからすると意図せずに)再びそのドアが閉じられる。
だったらひと思いに刺してくれ！というか（笑）
主人公達は、まあ本当にアホなので、別に同情する余地も筋合いもないのだけど、都合の悪いことが起こる度に、意外と彼らを応援している。何度「このクソガキが！」と思ったことか（笑）
奥さんもヒステリックにギャーギャー騒ぐな！とか思ってしまうのだが、主人公達以外はみんな、極めて真っ当なことを言っているに過ぎない。
しっかりとした脚本と作りであることは間違いない。しかし、「ファーゴ」と並べて褒めるのは何か嫌だ（笑）
