KOUSAKA

ディック・ロングはなぜ死んだのか?のKOUSAKAのレビュー・感想・評価

4.0
面白かった‼️登場人物みんな濃いキャラが立ってて、もう絵面を見てるだけで何か笑える😆

特にあのユルさ満点の保安官コンビ‼️あの二人の「スクリーンに写ってはいけない人たちが写ってる感じ」と「ほとんど会話噛み合ってない感」を見るためだけでも、本作は観賞価値ありと断言します。2020年ベストバディ賞候補😆

ジークの娘シンシアが繰り出す「忖度ゼロ」発言の乱れ打ちも最高😆ピュアな愛娘にど真ん中直球を投げられ続けることで、もろくて薄~い皮一枚で覆って何とか誤魔化そうとしていたジークの秘密と嘘が、じわじわと白日の下にさらされていく設定がお見事。

妻リディアがジークを問い詰めていくシーンの二人のカットバックも素晴らしい。特に妻リディアがカットごとに繰り出すリアクションと表情の饒舌な生々しさたるや、のちに歴史に残るであろう名演技だと思います🤔

とにかくこの映画は、嘘をつき続けようとするジークが、自らのグダグダ&ヨレヨレ&行き当たりばったりな発言や行動のせいで、どんどん破綻していく「ドツボ感」を堪能し尽くすのが良いと思います。そもそも「俺はパニックになってる」とか言ってるヤツが、気の利いたアドリブで窮地を凌ぐことなど出来るはずもなく😆

しかしまあ、ディック・ロングの死因にはもちろん度肝を抜かれたし、絶対マネしたくないけど(当たり前)、人間という生き物の業というか根深さというか、他の動物や生物ではまずあり得ない「背徳感」だったり「変態性」なるものこそが、実は人間という生き物を定義する唯一無二の要素なのかもしれないとか、色々考えさせられました🤔

こんなチャレンジングな作品をまた作ってしまったA24には、ただただ感服しかありません。この調子でこれからも、孤高の道を走り続けてくれ~‼️
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