ルイまる子

痛くない死に方のルイまる子のレビュー・感想・評価

痛くない死に方(2019年製作の映画)
3.8
高齢の親の介護の途中に見たのでかなり真実味溢れた作品だった。尊厳死とは、「リヴィングウイル」、理想的な死に方について考えさせられる。


数々の真実味ある試みや失敗や最後の最も本人にとって幸せな死に方とは?と各種の問いが散りばめられていた。柄本佑演じる医師の成長と患者や家族また他のドクター達が皆良かった。

【ネタバレあり】
痛みがあれば合法薬物で軽減し、薬物中毒だなーと冗談を言い、川柳が趣味の元やんちゃしていた大工の棟梁は、ガン末期の死に直面しつつも、ある夏の夜には縁側で、花火を見てお酒を飲んでもいいですか?と主治医の許可を得て一緒に酒を飲む。そしてそのお酒を「真面目なお酒」と呼ぶ。延命治療を望まない、自宅での死までの道のりをサポートするドクター集団。若い女医さん私結婚できるんでしょうか?と相談すると、河田が「僕はバツイチなんだよ。そしてその離婚の理由がまさしくそれなんですよ」と。。。いや、最期をどうやって迎えるかはその人が選ぶそして自宅で川柳を読みながら枯れて行く死に方は理想的だ。この映画小さいプロダクションが配給しているが、是非多くの人にお勧めする。
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