自分が長生きしてしまうなら、本多夫妻のようなカップルでありたい。
人として死ぬための闘いが様々な視点から易しく描かれている。
「理想的な在宅医療」と「そうでない(そして現実にあってしまう)在宅医療」。
わかりやすすぎるくらい明確に差をつけて描き、伝えたいメッセージをきっちりと伝えてくれる。
準備と覚悟が必要なのだ、本人にも、家族にも。
本当に「その人のため」を思って全員が行動した結果として、在宅医療がかなうのだと教えてくれる。
尊厳死、平穏死、リビングウィルなど、日本人が目を背けたり茶化してしまうような現実を、前向きに積極的に受け止めさせてくれる。
そんなきっかけになる作品だと思う。