けーすけ

ブリング・ミー・ホーム 尋ね人のけーすけのレビュー・感想・評価

3.5
2020/09/05(土) cocoの特別オンライン試写で鑑賞。https://coco.to/

6年前に行方不明になった息子のユンスを今なお日々捜索する母のジョンヨンとその夫ミョングク。不幸が重なり憔悴しきっていたジョンヨンのもとに「ユンスに似た子がいた」との情報提供があった。さっそく知らされた“マンソン釣り場”へと向かったジョンヨン。しかしユンスらしき少年は見つからず情報も得られなかったのだが、住民の怪しさを不信に思ったジョンヨンは夜中に彼らの家に忍び込む・・・







『パラサイト』以来の韓国映画鑑賞でした。子供を探す話なので感動系かな?と思いきやサスペンス感満載。突然のデカい音でビビらされる部分が三か所くらいあるので、苦手な方はご注意ください。



人の不幸につけこんだいたずらや、お金の為に悪巧みをする醜い人間の姿の描写もあったり、田舎の小さなコミュニティ内での排他的な感じが、映画的に良い意味で“気持ち悪く”描かれております。

不穏な空気になり始めた中盤から後半にかけて勢いが一気に加速し「どうなるの?どうするの??」とハラハラドキドキ。ジョンヨンが看護師であった事が伏線となる部分もあり、ある意味痛快な反撃シーンが見られました。


オチも個人的に「その可能性もあるよね」と想定していた一つだったのですが、その後のラストシーンがとてもキレイだったので一応爽やかな気持ちにはなれました。とはいえ、ラストまでひたすらにネットリとした空気感が続くので『パラサイト』同様に鑑賞後もなんとも言えない感情が渦巻く映画でした。




息子を必死で探す母親をイ・ヨンエが演じておられますが、鬼気迫る熱演が素晴らしかったです。屋内で激しく争うシーンがあるのですが「骨折れてもおかしくないぞ」ってくらいの迫真演技(スタントかなあ…?わからず)。それでもビビりました。

そしてマンソン釣り場の住民達と癒着している地元警察のホン警長役ユ・ジェミョンがこれまた熱演。アクのある圧の強い顔と、人当たりが良さそうに見せかけた悪人感が不穏な空気に一層拍車をかけておりました。



韓国に限らずどの国でも行方不明となる子供がいると思いますが、見つからない一因に他人への無関心もあるのだろうなと考えさせられた部分もあったりする映画、面白かったです。


[2020-138]