私は一応子育て中の母でして、ここ数年はついつい母親視点で映画を見てしまうんだけど、映画レビューに限らず「母は強し」というclichéには首を傾げてしまうどころか「な〜にが母は強しじゃ、What's the fxxk??」とクソみたいなテンプレ表現に穿った見方をしてしまうのだけど、失踪した息子を探し続ける母の話とかそりゃ見ないわけにはいかないっしょ、とターゲットにされてることは承知の上でした。
ところがどっこい、「う、うわ〜ちょう韓国映画っぺぇ！！！」と唸るほど、どいつもこいつも悪辣だし、そうじゃなくっちゃねってくらいポンコツな警察とか、こんな話、実は吐いて捨てるほどありそうっていう、期待しがちな嫌なことを煮しめたような作品だった。要するにベタってこと、韓国映画かくあるべしってことです。
イ・ヨンエ14年ぶりの主演とかいうけど、クムジャさんとやってること変わんないじゃんっていう。最後あの赤いアイシャドウしてくれよ…！！
ただここまでベタに対して邦画がアクセルベタ踏みはしないだろうし、ハリウッドならPC配慮〜だと思うから、韓国映画は基礎体力と場数が桁違いね。
