TVシリーズから4年後を舞台にした劇場版。
TVシリーズ第1話と全く同じではあるものの、かなり不穏な雰囲気が漂うオープニング。
そしてその不穏さの通り、ハッピーエンドのその後の苦い現実が主人公達を苦しめているという、始まりはワクワクさせられました。
ただアニメ制作の紆余曲折はTVシリーズで散々描いていたということもあり、本作でメイン(特に前半)に描かれているのは挫折からの再起という所でちょっと残念でした。
全体的にアニメ制作についてはかなりアッサリ描かれていて、出てくる問題も権利関係のゴタゴタがメイン。
TVシリーズのキャラクターも2時間という短い尺もあった為かそこまで全員に見せ場があるようには思えずそこも残念。
途中のミュージカルシーンなどは様々なアニメ表現を実際に見せるパートとしては機能していましたが、物語としては必要なかったんじゃないかなと思ったり。
TVシリーズの七福神の話もチョロっと触れられるだけだし、主人公の姉も嫁に入って幸せになりましたという雑な処理でうーんといった感じ。
ただTVシリーズのキャラクター達にまた会えるという点では嬉しいし、テンションはそのままなので、シリーズが好きな人は見て損はないかと。