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NO SMOKINGのkyokoのレビュー・感想・評価

NO SMOKING(2019年製作の映画)
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嗚呼、私も甘噛み蛙に、いや、細野さんにあまあまと甘噛みされたい……

最初の細野晴臣体験はYMOから遡りで聴いた「トロピカル三部作」で、さらに遡って聴いたはっぴいえんどは若かったせいか当時はそれほどはまらなかった。それでも細野晴臣の音楽人生において、大瀧詠一との出会いは格別な大きさを持っていたのだなと、そのエピソードにグッときてしまう(教授が「サウンドストリート」でリスナーから「大瀧詠一の嫌いなお菓子は?」と聞かれて「そんなん知るか!」と切れていたのも同時に思い出してしまった)。
「サマーフィーリング」にも出てたマックデマルコなる人も知らなければ、彼がカバーしていることも知らなかったくせに、二人で歌う「HONEY MOON」には震えた。
アメリカツアーに見た細野さんが行きついたスタイルは「はらいそ」を聴いたときの感動を甦らせ、帰り道でいまさら「HOCHONO HOUSE」をぽちっとした自分をれっきとした細野ファンだなどと言うつもりは微塵もないけど、水原姉妹がちゃらちゃらと「おっかけやってマース」とか言うのはなんかムカツクのよね……でも細野さんが嬉しそうだから許すw

自分の声が嫌いだったというけれど、声が残念な教授と変な節つけがちな幸宏さんの間で、細野さんの声はヒーリング効果さえあった。「後はよろしく」なんて寂しいことを言わないでほしい、できればもうちょっとタバコを減らしてほしいな、なんて言わないから、まだまだ元気にジャンプしていただきたい。


劇場を切り裂くように響く高いびきに本気で切れそうになった。誰か注意してよ……
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