磯野マグロ

Redの磯野マグロのレビュー・感想・評価

Red(2020年製作の映画)
3.2
【業、かな?】61

夏帆はかわいいんだけど、魚のイメージがどうしても離れない(どんだけ古い映画の話してるんだ)。セックスしてても魚。一生懸命おっぱいを隠す魚。気になって仕方ないのでパーっと見せちゃってくんないかな!!

自分を取り戻したせいで、もっと大事なものをなくしてしまうこともある。そしてそれは、二度と取り戻せない。たしかに個人の選択で、その果てに自分の幸せを見つけるという人生はありえるんだけど、なんの落ち度もない小さな子どもを不幸にするのは許したくない(これは男も女も同じ)。辛くないと生きている実感がないタイプなんだろうな。妻夫木くんと再開しなくても、いつか爆発していたんだろうか(あまりそうとは思えないが)。
働く女性映画としてはリアリティ薄い。仕事始めてからは子どもを気づかうシーンがほとんどないのが怖いし、初めから、小さい子がいるってことがあまり自分の中のハードルになってなくて、ヤバいわって思った。夏帆だけ1日が30時間くらいありそう。お手伝いさんに任せよう、みたいに割り切るわけではなく、いろいろやってるのはおばあちゃんなわけだし、普通はものすごい軋轢になるよね(原作ではかかれているのかしら)。
そもそもキャリア志向なんかなかったくせに、男に会いたいばかりにその気になって仕事始めたらすっごい楽しかったいろんな意味で、みたいに見えちゃうのはもったいない。状況に流されきってから「だって仕方ないじゃないのこんな生き方も許されるべきよっ」と自己正当化をはじめるのが、島本理生的ファンタジー世界なのかな。
マザコン夫役の間宮くん、あまりにも無神経かつほどよいキモさ。
妻夫木くんといるより、同僚の柄本佑といるときの夏帆がいちばんかわいい。まだふつうに遊びたい年頃なのよね。そこが足りなかったのかな。タイトルのわりに、映画の中に印象的な「赤」が出てこないのは残念。映画としては見たい。ドロドロの赤を。

ある意味、あの合唱映画はすごかったんだなあ。
磯野マグロ

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