こつぶライダー

マトリックス レザレクションズのこつぶライダーのレビュー・感想・評価

4.3
キアヌの言う通りアクション多め。迫力あった反面、これがマトリックスやねん!といった斬新な演出とカメラワークに欠けていて新鮮味はなかった。
シナリオに関しても、二番煎じ感が拭えず。
それでも満足度が高かったのは、シリーズ作品への思い入れの強さかも。
この"マトリックスの世界観バンザイ"の人間にとっては、確実にプラスに働く要素があったよ。
1つだけ新たな要素を挙げるとするなら、ネオの話でありながら、やっぱり2人の話だよね〜というところ。そこが前作からの引き継ぎポイント。
また、ウォシャウスキー兄弟が姉妹になったことを、どうしてもリンクさせちゃいたくなる話だった。

物語は予想通り複雑に進むのだが、過去作の設定と流れさえ把握しておけば8割型理解可能なドラマになっていると思う。
確かに説明不足感や明らかな謎はあった。その検証をしてから再鑑賞する楽しみも秘めていたが、初見ではそのあたりまで見透かして評価するのも滑稽か…何よりもう一度観てみたいと思わせるだけの魅力があったか、と聞かれると、どうしても過去作に劣るだろう。

中盤、現実世界に行ってから種明かしが始まり、その辺りで少しだれてくる印象。
よく言えばそれだけ前半に謎を散りばめつつ、見応えあるものに作れていたということ。悪く捉えると、観客の集中力を奪ってしまっていた。

燃料切れのままラストスパート。結構シビアな話のはずがサクサク進むので軽いな〜と感じてしまった。ただ、既にガス欠なのでこれ以上詰め込まれるとしんどいのも本音。これはこれで、よくまとめたな、と感心した。

公開日の朝イチに観に行ったのは初めて。
個人的にそれだけ期待が大きかった。
思えば前作も前々作も映画館だったな。
当時中学生だった私は、一緒にいた友人たちと観終えたあと無言だった。難解すぎてわからなかったんだろうね。懐かしい思い出。
大人になってから、様々な解釈飛び交うネタバレブログを読み漁り、自分なりの答えを見つけた。
ああやって読み解く力をつけていった結果、ノーラン監督の作品を楽しむことができるようになったと思うと感慨深くもある。
素直に良かったと言えない複雑さこそが、私にとってのマトリックスの魅力の1つなんだよ。今作は理解もできたし、結構好きな作品になった。単なるループものにしない答えを最後に出して終わらせたのもキレイだった。