ひろくん

マトリックス レザレクションズのひろくんのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

期待しなければ面白いが期待して観ると肩透かしを食らう、という感じの映画だった。オールドファン向けのジョークと“安心感のあるフィクション”で構成されており、まあ満足感はあるのだが、これで終わるならトリニティにネオとは別の配偶者とその間に産まれた子供がいて……みたいなくだりは完全に不要だろう(あるいは、もっと上手く使うべきだ)。トリニティが“レッド・ピル”を飲まないという選択をしかけた時「うわ、これはすごいことになるぞ」と思ったのだが、結局覆ってそのまんま進んでしまった。なんだよそれ……。もう一度言うが、トリニティにネオとは別の配偶者と子供をもうけさせるなら「何が“現実”なのか」についての深い洞察は当然されてしかるべきなのに、それはない。哲学が聞いて呆れる。ネオに“現実”という言葉についての自己言及をさせておいて、なんなんだこれは。あとはもう想像通り。なんだかな。少なくとも二時間半かけてやっていい内容ではない。まあつまらなくはない。
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