whiskey

マトリックス レザレクションズのwhiskeyのレビュー・感想・評価

2.9
ほかの方々のレビューを読めばわかるが、本作を観ると、マトリックス第一作の素晴らしさを語りたくなる。第一作の良さがますます際立つ。そのためにわざわざ撮ったのかな。そんな感じ。マトリックスファンだから本作も観たが、正直そんなでもなかった。

冒頭辺りから、メタフィクションというか、マトリックスの世界にネオではなく、キアヌリーブス本人が登場するような、そんな雰囲気で始まる。予告編でもザイオンが一切描かれていないので、どう展開するのかなと一瞬興味持って見ていたが、わりと簡単な設定だった。。。


うーん。うまくレビューが書けないな。やっぱりダメだった点が思い浮かんでしまう。
以下、ネタバレあり。気になったことをランダムに列挙する。


●キャラクターが弱い
初作だと、冒頭のエージェントスミスの存在感、トリニティのクールな緊張感から始まって、実はちょい役の預言者やスプーン曲げ少年、ハッカーの仕事を依頼してるチンピラ風のチョイ、白ウサギのタトゥーの女の子まで、みんな印象に残っている。特に預言者のシーンが好きな人、多いよね。あんな数分なのに。
本作は、冒頭からずっと出てる若い頃のつみきみほみたいな女の子と、途中出てくるインド系の美女以外、ほとんど印象に残らない。全員が書き割りみたいだ。第一作は予算があまりなかったらしいから、お金の問題じゃないと思う。なら、何故なんだろう。

あと、トリニティの夫や子ども達が出てくるのに、彼らがまるで印象に残らないのは残念だった。サイファーが言うように、真実を知らない方が良い人生だったのかもしれないと、逡巡するような設定があれば。レッドピルとブルーピル、どっちが良かったのかとちょっと考えさせられたらよかったかも、と思う。

●アクションが美しくない
マトリックスのアクションはファンタジー的でしかも美しく、それが独特のクールさを醸していた、と思う。本作は、ジョン・ウィックを小ぶりにしたみたいな普通のアクションだった。予告編のつみきみほは良かったのにな。キアヌが無理なら若手にもっとかっこいいアクションさせれば良かったのではないか。

●ストーリーがよくわからない
これは言ったら身も蓋もないな。省略。

●ウィルスミスの奥様と謎のフランス人が可哀想
これも書いたまんま。折角の旧作キャラなのに、あんまり格好いい見せ場無し。

繰り返すけど、唯一最大の本作の貢献は、昔の作品の良さを思い出させてくれたことかな。

あと、トリニティと再会するレストラン。ネオはここでヌードルを食べている。たしか第一作で、美味しいヌードルの店の話をしていたね。そこで再び出会う設定は、伏線とかないけど悪くない。

あんまり負のコメントを長く書きたくないので今日はとりあえずこのへんで。
褒め所を思いついたらまた書きます。
むしろ第一作のレビューを追記しようかな。
whiskey

whiskey