ピッツア橋本

地獄の黙示録 ファイナル・カットのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

4.3
"カリスマを追って"

15年前に完全版を観て以来の鑑賞。IMAXで観ました。

PTSD(戦争後遺症)の残るアメリカ兵の主人公が極秘指令で、ベトナムの密林に逃避したカーツ大佐に接触(暗殺)しにいくというストーリー。

カラフルな硝煙、けたたましいプロペラの音、密林の緑がとても印象的である種のロードムービーのように深い森の奥深くに入っていく様はドリーミー。

前半の戦争パートは戦争をショーアップするアメリカらしさ満点。不謹慎だけど笑える。サーフィンするんかーい笑!

後半が稀代のカリスマ、カーツ大佐との対話にくっきり分かれていて、正直自分は大佐のポエムが全く頭に入ってこなくて、15年前と同様に寝てしまった苦笑

カーツ大佐(マーロンブランド)登場シーンのライティングは今観ても絶妙。
前半に出てくる声だけの録音テープはカッコ良い。想像力掻き立てる。

自分が歳を取った分、本作への理解度、特にカーツ大佐の厭世観、悲哀がよりわかる気がした。

欲を言うと、要らないなあと思うシーンがまだあったので、そこを切って2h45minくらいにしてくれるとなお良かった。カーツ大佐によりフォーカス出来た気がする。

どれにしても名作だなあと思います。
ピッツア橋本

ピッツア橋本