BUSSAN

地獄の黙示録 ファイナル・カットのBUSSANのレビュー・感想・評価

4.3
高評価の方がこぞって絶賛してますが、敢えて僕にも言わせて下さい。

爆音でワーグナーの『ワルキューレ騎行』流しながら武装ヘリが爆撃するシーン見るだけで2300円の価値はあります。

プロペラ音も客席までビリビリ響いてきます。

IMAX上映ありがてぇ!!!!

撮影賞、音響賞を獲った戦争映画という点では今年公開されたばかりの『1917 命をかけた伝令』と共通してますが、40年前にCGなしでこれ撮ったんやからおったまげです。

通常版よりも53分長い特別完全版、それよりも20分短い本作ですが、ちょっと間延びしたかなという印象。

冒頭1時間が凄すぎて、体力切れました。

昼飯食って5限目に水泳したら、6限目はめちゃくちゃ眠くなるやないですか、それと同じですわ。

ただその気怠い感じが、ゆっくりと地獄の終着点に向かっている劇中の雰囲気と重なりあって心地良いんですわ。


光と陰の使い方が秀逸。

ウィラードとカーツが初めて対峙するシーン。ウィラードの目には一筋の光が、一方のカーツはというと殆ど陰の中に体を忍ばせてますが、その眼差しは陰と光を行ったり来たり。お互いの心情を表してて「こいつはスゲェや!」と思ってましたが、何かの記事で「マーロン・ブランドが太り過ぎたので、あのような撮り方にして、結果的に雰囲気が出た」という真意が定かではない裏話を読んで、案外そんなもんかと思った次第であります(笑)
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