よし

ドラッグ・チェイサーのよしのレビュー・感想・評価

ドラッグ・チェイサー(2019年製作の映画)
3.6
ニコラス・ケイジの結婚を祝して何か観ようかな〜と思って新作から適当に選びましたが、私は割と好印象な映画でした。

ドラッグがどう運ばれて、どうやって値段がつり上がっていくのかを客観的に見られる映画。
知育映画の様相があります。

登場人物たちにフォーカスしすぎずに、適度な距離を保って描いているところが逆に良く作用しています。

日本語の題名は『ドラッグ・チェイサー』ですが、原題は『Running with the devil』。和製英語に訳すくらいなら『悪魔の運搬』などにした方が良かったと思います。
映画ではドラッグを悪魔に見立てて、悪魔と共にある人生には破滅しかないことを暗に伝えていますが、その監督の意図が反映されていないように感じました。

この映画をまとめると、『ドラッグを撲滅することは現実的には難しいだろうが、ドラッグに手を出すような輩は不幸になるぞ』という話で、ここに突出した思想はないように思いますし、オチがちょっと弱いかな、とも思いましたが、何よりもやっぱり俳優陣が良くて、ニコラス・ケイジとか『もう第一線は張れないよなあ』(失礼すぎてすみません)と思っていましたが、やはり上手い。

どうせB級映画だろうと思って期待せず観始めたのに最後まで楽しく観てしまいました。
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