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エウォル~風にのせてのlpのレビュー・感想・評価

エウォル~風にのせて(2019年製作の映画)
3.0
東京国際映画祭にて鑑賞。

アジアの未来から韓国の『エウォル~風にのせて』。
スケジュールの都合的に鑑賞できそうだったので、観てみることに。ここ数年はコンペに韓国映画が入っていない(プログラミングディレクターの矢田部さん曰く、釜山国際映画祭でワールドプレミアを迎える韓国映画が多い影響もあるとか。)ため、東京国際映画祭で韓国映画を観るのは初めてかも。

都会でのバンド活動が上手くいかず、旧友のソウォルが住む済州島を訪れたチョル。ソウォルには3年前にバイク事故で死んだ恋人(チョルの親友でもある)がおり、彼のことを忘れられずにいる・・・という話。
あらすじからは少し湿っぽい印象を受けるかもしれないけれど、実際の映画のトーンはユーモアも織り混ぜられていて、基本的にはカラッとして明るい。主人公2人の関係性のみに焦点を絞らず、他の島の住人達との関係性にも焦点を当てている点も良い。

ただ、ストーリーがどうしても手垢の付いた所に落ち着いてしまい、抜きん出た良さは感じられず。演出面や映像表現の面でも、目を見張るようなシーンは見受けられなかった。
決して悪くはないのだけれども、「普通に良い映画だな」で終わってしまった感が残る。惜しい。
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