のほほんさん

A.I.ライジングののほほんさんのレビュー・感想・評価

A.I.ライジング(2018年製作の映画)
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任務に向かう長い航海を異性のアンドロイドと共に過ごす。
しかもそのアンドロイドを自分好みに自由自在に設定できる。

どうも主人公は多くの女性たちと関係を持ってきたようだが、まあそんな背景がなくても美女と2人っきりとなったらああなりますわ(笑)
つーかそもそもなんの任務なんだっけ?というくらいにセックスしまくりなわけだが、この航海そのものがむしろ男の行動のデータを取るための大げさな実験の様にも思えてくる。
資本主義の搾取がされつくされて社会主義的になった世界との事だし。

ボタン一つでアンドロイドの反応をコントロールできるのは、それこそ様々なシチュエーションでのセックスを楽しむには便利ではある。口論からの仲直りセックスなど、百戦錬磨の男がこれまで楽しかった経験の再現だったりするのだろう。

だけどそれでは物足りなくなって、アンドロイドがプログラムではなくて心でもって彼を愛して欲しいと欲するようになる。その為に無茶をして強制的にプログラムを外した途端に冷たくあしらわれ、性欲は任務(だからなんのだっけ?)の邪魔とまで言われる。

男はプログラムを外したことを「俺が人間にしてやった」と言うが、あまりに身勝手な、つまり人間臭い彼に比べるとアンドロイドはあくまでもアンドロイドだ。

本作のタイトルが提示する人工知能の真の目覚め。これは人間を相手にして人工知能が自分の意思を持つことというよりは、むしろ人間から自由になった時に生まれるものなのかもしれない。そんなことを感じさせるラスト。

そうすると、もはや空想とも言い切れなくなってきている、人工知能が人間に取って代わる、的な考えにリアリティが生まれますね