トランペットを吹くために
舞い降りた天使は
地上の楽しみに惑わされて
船を漕いで夕日を目指した
心に潜む悪魔が彼女を傷付ける
愛を失った愚かな男は
美しい音色を残して沈んでいった
喪失感が奏でる至高のメロディー
愛なくしては生きられない孤独な男。
天使と悪魔が共存する、孤独な2人の男。
愛する人のいない人生は、
光りを失った闇のよう。
独りよがりの彼の選択は
どこまでも愚かだ。
その愚かさが生み出す音楽は
世界を虜にする。
芸術家の人生はパラドックス。
2人の男の二面性が重なっていく
ラストシーンは夢うつつ。