何度も映画化されている作品。
ヴィスコンティ版は初めて。
ヴィスコンティが貧困な人たちを撮っていたことに衝撃。
イタリアの田舎町。
レストランを営む夫婦のもとにジーノという流れ者がやってくる。年の離れた夫との生活に辟易していた妻ジョヴァンナはジーノと不倫関係になり、事故死に見せかけ夫を殺害し…というストーリー。
ヴィスコンティこだわりの演出が随所に見られる。
ジーノとジョヴァンナが鏡に映ってる。
その鏡がクローゼットの扉の鏡でその動きと同時にシーンが変わる。
夫がのど自慢大会的なやつに出るのだけど、前の人が「カルメン」歌ってる。夫は「椿姫」を。
スペインの露天商。あれ、ジーノ狙っていたね😆
このジーノも、ヴィスコンティからラブレター💌もらっていたらしい。
移動販売のジェラート🍨やさんの手押し車が凝っていた。
終始ジョヴァンナがリードしていて、ジーノは駆け落ちにも殺人にも消極的。この2人の愛て、ほんの一瞬だった気がする。なんだかジーノがとっても気の毒に思えた…
ヴィスコンティはやっぱり豪華絢爛な作品がいい。