映画女優を夢見る移民女性が清掃の仕事中の妄想で映画の世界に入っていく…
モノローグ。実際の映画に入り込んだような妄想世界のクオリティが高く引き込まれる！アクションが始まる前のドリーズームからのゾンビ撃退。銃撃戦やライトセーバーの効果音まで聞こえるのが面白い。感情説明を街のネオンで表したり映画女優の夢をプレデターに話すところも良い。「清掃員でお金がないから女優になれない」と説明するがよくわからない。女優は全部自分で工面するものではないと思うが…。そう言う彼女は女優になれないのなら、日常にカメラがあると想定し日常で女優になればいいんだ！とキャラを作り、演じるという奇行に出る。面白いアイディアだけど、浮浪者っぽい役の時は付き合わされて戸惑ってるウェイターかわいそうと思ったw
※以下ネタバレ
結局彼女は女優の訓練をしても観客に観てもらわないと意味がないという気持ちがある。「清掃員だと信じてもらいたい」と言った後にネタバラシ。「クルーやカメラはここにいて、あなたがそう信じた瞬間女優としての夢は叶った」とこちら側に向かって告白する。
こういった構造の映画はやり方によっては鼻に付くこともあるが、この作品では新鮮に感じるくらい良い出来と思った。
この話とは関係ないけど別人になりきって他人と関わる人っていそう。一種の虚言的な。
