CIAが捕まえたアルカイダ関係者を拷問したという事実は『ゼロ・ダーク・サーティー』でも描かれていた。よって今さら驚かない。が、それでもたいへん不快な話ではある。
もしかしたら、よその先進国でも(まさか日本でも⁈)同じことが行われているかもしれない、などと考えると気持ち良くはない。
ただ同時にこうも思う。人間というのは、拷問してでも口を割らせてやりたいという欲望みたいなものがあるような気がするのだ。もちろん、それを実際にやるかどうかというのは別問題。
なぜ、拷問はいけないのか?——
この素朴な疑問の答えははっきりしている。それ自体が人類が進化していく上で、ぜったい必要な気づきだからだ(スピリチュアルを学ぶと理解できる)。
ただ映画はそのあとの問題。つまり、まず過ちを認めるかどうかに力点を置いている。私はそこに好感を持った。難しくて呑み込めなかったところもあるのだけど、見応えのあった作品。最後まで目が離せない良作だと思う。
[ドイツ語吹替音声+日本語字幕]2022/09/22 Amazon Prime Video