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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷のdm10foreverのレビュー・感想・評価

3.7
【夏がく~れば思い出す~♪】

札幌の夏の風物詩と言えば「よさこいソーラン祭」と「大通公園のビアガーデン」。
ビアガはともかく、よさこいに関しては一般市民はさほど関心がないという醒めた現実もあり…。
むしろ、よさこい終了と同時に始まる「北海道神宮例大祭」の方が楽しみにしてる人も多いかも😊
(今年は全部中止だけど…)

何て事ない普通のお祭りなんですけどね。中島公園というかなりデカイ公園に約500店くらいの露天がひしめく、札幌では一番デカいお祭りです。
で、中程まで進むと毎年のように見世物小屋やバイクで巨大な鉄球の中をグルグル回る奴なんかが来るんですが、その中に昔ながらのお化け屋敷もあるんですね~😁

こんなにAIやらCGやらが進んだ時代にあって、あのアナログ感は「様式美」というか強烈な郷愁を与えてくれる。
子供の頃は、中から漏れてくる女の子の悲鳴を聞くだけで「怖え~😣」ってなったもんだよ。
ん~懐かしい😏

お化け屋敷って富士急ハイランドとかのガチで怖いヤツなんかはともかく、あのちゃちな感じが肝だと思うんです。
とくに最近はね。


ってところでのこの作品なんですが、大前提として、アメリカってあんな感じでいきなり「ポツンとお化け屋敷」って成立するんですかね?
イメージ的にはサーカスだったりアミューズメントパークみたいなところに併設されてるって感じですが、あんな車で暫く走らないと着かないくらいに暗く寂しい場所にポツ~ンて。

で、その「お化け屋敷」に行くことになる流れも、都合よすぎるとかそう言う次元じゃなく「はいはい、こんな感じでいいっしょ」みたいなやっつけ仕事位にしか感じないし…

そう、この映画は出だしの色々な部分があまりに雑過ぎて「何故?」も「誰?」も中途半端なため、観ている側は手探り状態のまま暫く悶々とすることとなる。

宣伝の時点で殺人鬼みたいな事が書いてあったから、オカルト的な話ではないんだろうな…と想像はつくんだけど、そのわりにはグロもゴアもほぼない。

(このままだと相当キツいかも…)

ちょっとイヤな予感が過った頃、ちょうど二人目の犠牲者が出た辺りからかな、確かに物語のスピードはグンとあがる。
それまでの「アナログなお祭りお化け屋敷感」から「富士急ハイランドのガチの奴感」とまでは言い過ぎか?

そこからはそこそこ面白かったと思う。
序盤に振り撒くだけ振り撒いて、ろくすっぽ回収もしなかった伏線はもう無かったことにして、あの辺りから仕切り直したって感じで、単純な「追う×追われる」という感じで観れたからかな。


ホントにね、ハーパーの過去のトラウマとか、正直物語には必要ない要素だし、逆にあれが「アレ」だとしたら、この物語自体が成立しなくなる。
よって、あのフリは「不要」だった。

今は特に「不要不急」には敏感になってますので、お気をつけ遊ばせ😏
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