肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

3.9
火星探査プロジェクトをアジアどころか米露よりも初挑戦de初成功を収めた鍵は、「女性」構成員を多く含んだ経験値未熟の寄せ集めチームと女性発信の"生活の知恵"
インド版『ドリーム』の意(対抗)を汲みながら、社会性と提起を体現させる"個性の発露"はやっぱりボリウッド!(称賛)

「サリーに縛られた女がいい?」

『パッドマン』で日本でも爆発的に認知度が高くなった主人公アクシャイ・クマールさんは系統がケビン・コスナー(『ドリーム』)さんに似てる気がしないでもないですし、"名優"のオーラがハンパないですねw 彼は「変革者」または「チームリーダー」役が絶妙に似合い過ぎる!
そしてW主役と言うべき、ヒロインのヴィディヤ・バラン(『女神は二度微笑む』)さんが共演となるとボリウッド映画ファンならムクムクっと興味が湧いてくるわけですw(顔の系統が好きなだけ)
そしてそして、なんと!昨今、ボリウッド映画として"脚本"を個人的に評価したNetflix『美に魅せられて』の主人公タープシー・パンヌーも火星探査プロジェクトの一員として出演してるのだから、本当に極個人的には観るっきゃない!"激アツのキャスト"映画となったのですw

ヴィディヤ・バランさん、違う映画見る度に近年ではどんどんふくよかになってる気がして、本編でもその事について自虐みたいな会話がありましたが、役作りで増量したんでしょう、そう願いたい…(笑)

話としては、インドのISRO(宇宙研究機関)による火星探査機の打ち上げ&到達成功なんて事実は初耳か、すっかり頭の片隅に追いやっていた偉業なんですがwそれもNASAの探査機の1/10の予算7400万$で成し遂げた、額レベルが違いますが『下町ロケット』イズムみたいなことをやってのけているんですよw
そのアイデアは月探査プロジェクトの一軍ではなく粗製の"第二軍以下の寄せ集め"かつ「女性」によるものなんです。
Netflix配信でほぼ一貫したテーマ「女性権力(人権)」の映画をやたらに観てる身としては、ボリウッドが得意であるが故に"国としての偉業"と"女性問題"のメッセージを同等に結びつかせて繰り出すのが実に上手い!
同じ"宇宙開発"と"差別(人種・性別)"を描いたハリウッド映画『ドリーム』があからさま過ぎて実はピンと来なかった(一緒に観た女性も込みで)身としては、"問題提起"も"貢献具合"も気持ちいいくらいのカタルシスが得られました。

そしてこの映画、興味深いのは
「夢を叶えた私たちは幸運。でも忘れてしまい、定時に帰るのが夢となる。それが人生」
のような「名言」の数々と、
「神様の姿や祈りを変えても力は同じ。だから自由なの。あなたが信じる神に祈りなさい」
や↑の序文範囲での「サリーに〜」のような、自国の文化・伝統・宗教観について"挑戦・挑発的"ともとれるような発言を重ねているんですよねw
これは、「宇宙」という広大な世界観に対しての「世界」つまりは"グローバル視点"を客観的に取り入れた"メッセージ性"を意図して載せているのだとしたら、いやはやいやはやなんですよ(笑)

ただ1つ、いや2つなんですけどw映像面の惜しいのは、"映像技術(CG)"なんですよ…
これがハリウッド映画級、『オデッセイ』並の宇宙と衛星機の映像表現ができていたら、そのクオリティにズッコケることなく満足度も鰻登りとなったことでしょうに、と惜しい気持ちですw
ロケット、探査機は費用削減の節約は望めても、CGクオリティは1/10の制作費じゃあきまへんで!!と…

最後に、それ"風"になりかける演出はあったんですけど、やはりインドの勝利には"インドなり"の『宴』(ボリウッドダンス)がなきゃどうもしまらんのですよ!インドは"自国流カタルシス"を存分に認識して然るべきだッ!!(怒)