シロ

ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画のシロのレビュー・感想・評価

2.8
恥ずかしながらインドが宇宙ロケットの開発をしてるなんて初めて知った。そういえばインド人は数学に強く、エンジニアが多いんだっけ。メンバーは主人公はじめ女性が多くて良い。主婦だったり妊婦さんまでいる。でも女性であることが長所とも短所ともしてない所が良い。仕事する上で性別とか経歴とか本当に関係ないですね。生活の知恵を借りながらもいよいよ火星へ。実話なんで結果は分かってるんですが、一発で火星へ飛ばしたのはインドが初なんですって!これは仕事を頑張ろうという気持ちにさせてくれる映画ですね。

他のユーザーの感想・評価

Nao

Naoの感想・評価

3.2
軽い気持ちで見たけど、結構たのしい。女性の仕事と家事の両立なんかもあって。インド映画の割には、踊らない。
spitfire

spitfireの感想・評価

4.0
宇宙開発は国の威信がかかったプロジェクトであり、それはインドでも例に漏れず。インドが初めての火星探査機を飛ばす映画ですが、同時に女性のエンパワーメントが主題でもあります。家庭と仕事、またはインドでの女性にまつわる諸問題が様々な角度で描かれる。お父ちゃんは強権的だし、息子はイスラム教に改宗したいと言うし。痴漢は出るし、クソ男には事欠かないし。そんな課題をテンポよく爽やかな画作りで跳ね除けていく、新年一発目から景気のいい映画でした。
宇宙開発SFとして見るにはあまりにテンポよく技術的問題が解決されていくフシがあり、ドエンタメとして飲み込む他ない感じはあります。ま、エンタメなればそれもまた良しでしょう。

あと余談ですが、シフトレバーと間違えて助手席の股間触るやつ、ネタではよく聞くけど実際に見たのはこれが初めてです。マジかよ~。
ambiorix

ambiorixの感想・評価

3.5
子持ちの主婦と閑職に追いやられたメガネ男ひきいるインドのポンコツ貧乏チームがアジア初どころか世界初、火星探査機の打ち上げミッションをたった一度のチャレンジで成功させてしまう…という奇跡の実話を実写化。監督のジャガン・シャクティは本作で長編デビューを果たした人ですが、メガネ男ラケーシュ役のアクシャイ・クマールや脚本のR・バールキをはじめ、名作『パッドマン 5億人の女性を救った男』の製作スタッフが多数参加しています。
主人公のタラは一見どこにでもいそうな普通の主婦。今朝も早くから家族の食事を作るなどして忙しなく働いている。そんな彼女が家事を終えて車で向かった先はインドの航空宇宙局、通称ISROだった…! という、現代においても男尊女卑や家父長主義の匂いが根強く残るインド映画のお約束をチラつかせつつ、それを見事に裏切ってみせたオープニングシーケンスで幕を開ける本作『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』は紛れもないフェミニズム映画だと言えるでしょう。冒頭に挙げたタラとラケーシュの他にも、子供がなかなかできないことを姑にいびられるヴァルシャー、普通車免許の取得に難儀するクリティカ、不倫をした夫の家を飛び出したはいいがムスリムゆえ住むところもままならないネハ、密かにNASAへの転職をもくろむプレイガールのエカ、迷信深い童貞パルメーシュワルに初老のぽっちゃりおじさんアナント…などなど、能力はあるもののうだつが上がらず、私生活でもいろいろな問題を抱えた女性率高め(8人中5人)のポンコツメンバーたちが一致団結し、それこそ本編のセリフを借りるならば、「夕飯の残りを朝食に使う」主婦のごとき奇抜なアイデアを次々と繰り出すことで宇宙開発史上に残るブレイクスルーを成し遂げていく。さしずめインド版の『ドリーム(Hidden Figures)』だ、ってな趣きの作品ですが、「ちょっと待って、こんなん絶対面白いに決まってますやん…」と思うでしょ? ところが、これがあんまり面白くない(笑)。
脚本の流れ自体はわりと王道なんだよね。たとえば新年一発目に見た同じインド映画の『サーホー』なんぞとはまるで違って話の筋に破綻らしい破綻はないし、丁寧でわかりやすくもある。ただし、ここからが第一の残念ポイントですが、これは実際に起きたお話を山あり谷ありの娯楽作品へとアダプテーションする際に作り手がしばしば陥りがちな穴でもあるんだけど、スペクタクルのでっち上げ方が致命的に下手なのね。基本的にこの映画でぶち上がる問題というのは「何かしらの困難が起きる→ちょっとした日常的な出来事からヒントを得る→解決」のプロセスでもって片付けられていくわけだけど、ためしに実例を挙げると「鍋の火が消えたのに揚げパンがカラッと揚がってる→この現象をロケットの燃料節約に応用しよう!」「街中で環境保全グループが抗議をしてる→ロケットに廃棄プラスチックを使おう!」「クッションにヨットの絵が描かれてる→ロケットのアンテナを帆のように立ててみよう!」といった具合で、よーするに伏線の張り方とその回収の仕方があまりにも雑すぎる。唐突なうえに拙速。一回ならまだしも一事が万事この調子なので途中でうんざりしてきちゃう。ちなみに本作最大のウリであるはずの奇抜なアイデアの提示、というのは驚いたことに全部このパターンで出てきます。そして第二の残念ポイント。先ほど脚本に破綻らしい破綻はないと書いておいてナンですが、明らかに失敗しているなと感じた箇所があって、それがどこかというと映画が第二部に入ってすぐのくだり。あそこは火星ミッションの予算が少ないながらもとりあえずは下りて、散り散りになったメンバーが再集結する、っていう本来なら感動的で激アツなシーンのはずだった。なんだけど、解散前のこのチームは特にさしたる実績を残しておらず、なんなら集まってすぐに解散を命じられた格好だったわけで、そんな連中が再び集まったところで感動のしようがない。なのに画面ではあたかも泣ける場面ですよとでも言わんばかりの演出がなされていて、チグハグ感が拭えなかった。一連のエピソードが実話通りなら申し訳ないんだけど、だったらそれこそ映画用に『ドリーム』レベルの大胆な脚色を施してもよかったんではないか。でもって最後の残念ポイントは、肝心要の火星探査機打ち上げシーケンスの盛り上がらなさ。とにかく絵面が地味。そのうえ、雨続きでロケットがなかなか打ち上げられなかったけどラストチャンスで急に晴れた、噴射器が作動しないけどもう一回やったらうまくいった、探査機が音信不通になったけど一度ブレーカーを落としたら元に戻った、などなど相変わらず取ってつけたようなスペクタクル展開が満載で、ことここに至っては探査機が火星の周回軌道上に乗ったことによる感動や達成感よりもむしろ「またこのパターンかよ…」という呆れ返った気持ちの方が先に来てしまった。
と、ここまでクソミソに貶してきましたが、フェミニズム映画としては悪くなかったんじゃないですか。とかく作り手のメッセージ性が上滑りしてしまいがちなその辺のアメリカ産フェミ映画よかよっぽどナチュラルなタッチで女性の連帯やエンパワメントを描けていたと思うし、なによりも女性メンバーたちが先頭に立って横並びで記者の間を歩いてくるあのラストシーンはたいへん素晴らしかった。ってなんだか小学生の読書感想文みたいであれですけど、褒めるところはここぐらいしかなかったかな。てなわけでこの作品、「インド映画は面白い映画ばかりでつまらないからたまにはいまいちなインド映画を見て安心したい!」なんという奇っ怪なニーズをお持ちの方にはおすすめです(笑)。
Ray

Rayの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2023年2本目
本当に面白かった!しかも実話でインドってやっぱすごいなぁと思いました。タラが魅力的で不仲だと思ってた夫と娘を自分のペースに巻き込んでみんな仲良くさせるのまじすごかった。そして多分無いだろうと思ってた歌とダンスがやっぱりあったので流石だと思った笑
ザン

ザンの感想・評価

3.4
インド映画もいろいろあるなと思いきや、無理を承知で難題にチャレンジして、歌い踊りながらそれを克服していく展開は共通だ!ロケットも打ちあがる。
mk

mkの感想・評価

3.8
パッドマンの監督&俳優ということで鑑賞。パッドマン並の傑作とは言い難いが、フェミニズムやそのエンパワメントなど、パッドマンの良さを継承しているし、笑いあり涙ありの良い映画だった。踊りへの持っていき方が強引なところも、ボリウッドみが健在。

だけど、やっぱりボリウッド(に限った話では全くないけれど)のエイジズムとルッキズムは気になった。登場する女性は、みんなピチピチの美人。実話なのだから、中年女性に演じてもらいたかった感がある。
ねい

ねいの感想・評価

4.0
女性、特に母強い。
忙しいと目先のことにとわられて
初心を忘れるよね。
さらさ

さらさの感想・評価

4.0
実話

ハリウッドの宇宙ものは沢山あるが、インド映画ならではのちょっとアナログさがあり、とても良かった

やはりインド映画は面白い
ともて

ともての感想・評価

4.0
このボリュームが1本の映画だと少し展開が早すぎるけど、お仕事系のインド映画は総じて面白い
もっと踊って欲しかった
女性中心の職場で
目標に向かっての話しって
邦画でもあまりないような気がする。

インドの女優さんって綺麗だし
逞しくも思えそれだけでも見応えある。
そして明日からも頑張ろ✊✊って
思える作品。
「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」の感想・評価を全て見る

シロさんが書いた他の作品のレビュー

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.0

予想以上にえっちくて良かったです笑。大倉くんの演技は初めて見ましたがモテそうな雰囲気が役と合ってました。成田くんは子犬みたいにタラーンとした目で恋をしているのが一目瞭然でした。ストーリーはお決まりのや>>続きを読む

あなたがいてこそ(2010年製作の映画)

2.8

恋した女性の父親に殺される!逃げろ!っていうラブコメ。「そうはならんやろ」の連続でめっちゃ面白い。屋敷の外に出たら殺されるので留まるために四苦八苦。やはり歌とダンスは欠かせない。ラージャマウリ節が初期>>続きを読む

コロニア(2015年製作の映画)

3.1

最後まで目が離せないスリリングな映画だった。これが実話とは。チリがこんなカルト宗教と密接だとは知らなかった。日本も統一教会とズブズブだからあまり変わんないけどね。拷問や洗脳、恐ろしい。彼のために潜入す>>続きを読む

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

2.5

彼らは書き続ける、届くことのない手紙を。儚い命。昨日まで語り合った友人があっけなく死んでいく。現代の感覚でいうと無駄死にだ。戦争映画って難しい。何のために戦って、何のために死んでいくのか理解できない。>>続きを読む

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

2.6

彼女と同い年くらいに観たかった!大人から見ると痛々しすぎる笑。自分は特別だと思っていて、批判することがかっこよくて、大人の仲間入りしたと勘違いしてしまう。てかあの音楽雑誌ありえない。レコードを壊すとか>>続きを読む

初恋のきた道(1999年製作の映画)

2.7

片思いの素晴らしさで悶え死ぬ。自分の作った料理を食べてほしい、声だけでも聞きたい、彼とすれ違いたい…チャン・ツィイーの一途さが可愛くて可愛くてキュンキュンした。同じ中国映画でもウォン・カーウァイとは全>>続きを読む