ジャッキーケン

レディ・オア・ノットのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)
4.5
超豪邸に住む大富豪家族に嫁いだサマラウィービングが「かくれんぼ」と称したゲームに隠れる側として参加するも待ち受ける家族はクロスボウ、斧、ショットガン19世期辺りの武器で襲いかかる!地獄の一夜が始まるのだった!

裕福な家族に会いにいく「ゲットアウト」
+予期せぬ戦闘に巻き込まれる「サプライズ」+「キャビン」
おれの大好きなホラースリラーを足したような贅沢なサバイバルスリラーだった!

サマラウィービングほど返り血が似合う女優はいないし彼女は間違いなく現代を代表するスクリームクイーン、「ハッピーデスデイ」のジェシカロースと肩を並べるほど
そんなサマラがイカれた家族と対峙するってそれだけでも面白い

「サプライズ」では舐められてた主人公が実は殺人マシーンでしたというどんでん返しがあるんだけど本作は全員闘いに関しては素人で

特に常にコカインでハイになってる子持ちのお母さんが目の前にサマラを銃弾当て損ねるだったりクロスボウでメイドを誤ってフレンドリーキルするとかユーモアが効いてて面白い!

サマラがかくれんぼという名の死の儀式を生き延びるために泥臭く闘っていく!このサマラも急に強くなるってことはなくいい感じのパワーバランスだから終始ハラハラできる!

子供がサマラを見ては躊躇なく撃ってきたり目の前にいるサマラを襲いに来る描写は斜め上を行くスリルと痛々しさ!

家族の唯一の良人こと夫の兄ダニエルはこのゲームでトラウマを抱えてる男で見つけたサマラを逃したりゲームをしているふりをしながらサマラを助けてくれる
そんなダニエルが冒頭で幼少期のゲームトラウマと息子を重ね合わせては密かに反旗を翻すそんな心情になるほどと思った。

夫は夫で胸糞などんでん返しがあるから面白いんだけど映画史上最高の離婚宣告シーンでぶち上げてくる!

何故家族はこんなやばいゲームをしているのかが明らかになるんだけど「キャビン」だから理屈でどうこうするという常識が効かないし悪魔的な力で血みどろパーティになるクライマックスは爽快!!!

だが!ひたすらサマラを殺しに来るこいつらをほとんど悪魔的な力でなんとかしてしまうのは若干消化不良だったな
サマラの手で殺すという展開がもう少し欲しかったしあっさりさが少しカタルシ数不足

サプライズのような急に殺人ゲームに放り込まれるスリリングな展開に戦闘慣れしてない同士の猟奇と狂気のユーモアのぶつかり合い、「キャビン」「サプライズ」「ゲットアウト」が好きな人はハマる!

嫁姑問題になったら口ではなく暴力で解決するのが一番だ!