衛門

街の上での衛門のネタバレレビュー・内容・結末

街の上で(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

許せなかったら別れるんだよ。

その言葉が自分を締め付けて、苦しみながら映画を観た。会場の笑いが、解いてくれようとして、少し助かった。

Cafeで店長が文化ってすごいよねと言う。街は変わっていくじゃんと言う。でも青は街もいいと言う。僕もそう思う。

こじれまみれの人間関係をどうにか切り抜いて、お笑いにして今日も下手くそだけど自分なりに生きてる人がいると安心する。

そんな関係の会話の掛け合いも魅力的。

チーズケーキの唄も。

最初の舞台挨拶も素敵だった。若葉さんの生活の中の映画や娯楽だったのが、生き抜くための映画や娯楽になってることに責任を勝手に感じる的な言葉を言っていたのが印象的だった。
穂志もえかさんの明日を生きてみようかなと思わせてくれる映画というのもわかった。

内容の話に戻ると、マヒトゥザピーポーのLIVEのシーンがとても良かった。あのゆるい感じ。

出会いを大切にしようと思った。失敗を悲観するのではなく、そこから生まれた関係や時間が必ずある訳で、それを大切に思えるかどうかで自分のこれからが少しでも悪くなくなるかもしれない。

最後に今泉力哉監督作品で、最も好きな映画になりました。ありがとうございます。
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