僕もだんだん歳をとってきて、考える事もちょっとずつ変わってきてるはずだけど、これまでと同じ様にこの「街の上で」の様な映画が大好きだ。
きっとこれからもずっとこういう映画が好きだろうと今のところは思っているのだけど。
下北沢という舞台があり、誰にでも共有出来る心情とか情景がある映画だと思うのだけど、観ていて思うのは一つ一つの場面は今泉監督の内面や個人的な出来事の積み重ねであったに違いないと思えてくる。
今泉監督は、違和感を感じさせない話しを作る人でその事にとても神経を使う人なのに、そうしながら敢えてありえない様な偶然とかを盛り込んできたり、不自然な程に可愛い女の子を４人も５人も登場させたりするのだけど、僕は映画監督固有の作劇上持ち込む軽い違和感みたいなものには否定的な口出しは出来ないものだと考える方だ。
