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街の上でのcyphのレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
2.5
面白い映画って言葉に三谷幸喜的・テラスハウス的・要はテレビジョン的な面白さが含まれる可能性があるってことを忘れてた ほんとに心底そういうのに興味ないんだ 観ていながらロメールが、きみの鳥はうたえるが観たいよ〜涙となった いい会話が見たいって思っちゃだめですか?映画館でないと見切らなかったと思う

「まるで自分たちみたいだ」と若者が思って感激する仕様になってるんだと思うけど、個人的なスタンスの違い以下によってぜんぜん無理だった not for me映画ってわかってたから観てなかったわけだけど、想像以上にクリアに・前提からnot for me映画だった 三親等以内がつくったならがんばって褒めると思うけど四親等以上なら無理、くらいの無理さ

①そもそも今時の若者の会話の様式がいいと思ったことない(突飛な、でも大事そうな話をされたときにバラエティ番組の芸人みたな引き笑い的大袈裟リアクションをする人間で受け身を取ろうとし続けてしまう哀れな現代人たち そうしてお前は彼女にフラれる)
②それでも現在のわたしたちの日常的なものを描こうってコンセプトはいいと思うけど、その日常に集中するには余りにノイズが多すぎる(若者向け邦画あるあるなのかしらないけど、チラチラ上目遣いでウケを取ってくる居心地の悪さ 劇場で笑いが起きるたび自分だけテンションの上がってない修学旅行みたいな気分になって最悪だった 三谷幸喜でええやん)
③ていうかそもそも作為のない会話より作為のある会話の方がいいに決まってない?お前らの等身大にそんな価値があるとでも?というノレなさ(きみの鳥〜派と街の上で派の違いはヒップホップ派かロック派かの違いで、ロック界隈のかっこつけられなさみたいなものが凝縮された映画なんだと教わってそれはなるほどとなった)

映画観終わったあとこの映画を薦めてくれた&この映画に携わってたひとのいる飲み屋を訪ねたら、そこにいる若者みんな映画の中に登場してそうに見えて、その感覚はなんだかよかった(ハッピーアワー現象) あと成田凌って顔が150%かわいいね
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