EDDIE

リーサル・ウェポン2 炎の約束のEDDIEのレビュー・感想・評価

3.8
わんこが大活躍するメル・ギブソン&ダニー・グローバーの刑事バディムービー。前作より緩くなりながらも、大迫力のカーチェイスや爆破シーンは見応えあり。娘のCM出演に喜び、トイレで立てなくなるマータフは愛くるしい。
ただヒロインの存在意義が不明。

前作を観たのが2019年12月…気づけば約1年半も続編を観ずに時間が経過していました。
1作目はとにかくメル・ギブソン演じる主人公のマーティン・リッグスが自殺願望あるめちゃくちゃ殺人スキルの高い刑事って設定だったと思うんですが、続編ではその設定が軟化してると感じました。
確かに強いんだけど、1作目の危なっかしさがないんですよね。
ノリは好きなのですが、これを『リーサル・ウェポン』と言ってもよいのか…まぁラストでリーサル・ウェポンと化するのでまだ大丈夫と言えるかな。

続編の本作はコメディ色がかなり強くなっています。会計士で本作のキーパーソンであるレオ・ゲッツをジョー・ペシが演じたわけですが、彼の存在が緩さを増大させていましたね。
あとは警察仲間とも馴染んでいるリッグスがいたり、ダニー・グローバー演じる相棒の刑事部長ロジャー・マーダフに至っては完全なる癒し系ポジション。
美人に成長した娘がCMに出演することで心ウキウキなわけですが、なんとそれがコンドームのCMなうえにキスシーンまであるというパパ激おこ案件。フォローするリッグスがまたよいですね。
さらには本作のハイライトとも言える爆弾が仕掛けられたことでトイレから立てなくなるマーダフは最高です。

結構爆発シーンや車を使った迫力満点のアクションなどが満載なので、スケール感は前作以上かもしれません。
ただとにかく緩い。
相変わらずジャジーな音楽はかかります。

好きですよ、こんな緩さも本作自体も。
犬好きとしては、わんこが大活躍するシーンがあるってだけで評価上がります。

ヒロインのリカ・ファン・デン・ヴァールス役のパッツィ・ケンジットも綺麗でした。リッグスとのラブシーンは今の時代の地上波放送では確実に放送できませんね。
ただこの人必要ですか?本作の対立する立ち位置にある南アフリカ領事館の職員という役回りながら、リッグスと関係を持つ意味合いがあまり感じられませんでした。
こういう役回りならば、南アフリカ領事館の情報をリッグスに与えたりとか何かしらこの手のヒロインとしての貢献を果たしてもらいたいところでした。

悲惨な目に遭ってしまうことがリッグスの怒りの導火線に火をつける要因となりますが、前作の奥さんの死という復讐要素があまり活きてきません…。

何よりも邦題のサブタイトルの意味が不明すぎる…。

最後の方に苦言ばかり呈しましたが、とはいえこの緩さと笑いどころは好きな作品です。

※2021年自宅鑑賞90本目
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