はる

くもりときどきミートボールのはるのレビュー・感想・評価

4.0
クレイジー!
これでフィルロード、クリストファーミラー作品コンプリートです。
発明家の主人公が水をたべものに変化させる装置を開発したことから始まる風変わりなファンタジーなんですが、コレが中々狂っていて最高です。子供の頃に誰もが一度は想像した事がありそうな空からたべものが降ってくるという現象。最初はハンバーガーやアイスクリームなど夢のような景色が広がるんですが、次第に装置が暴走していき、たべものが巨大化。あらゆる大きなたべものが嵐のように降り注ぐのは相当な恐怖映像です。さらにはまるで意思を持ったかのように動くたべものも登場します。人喰いチキンなんかはもはや悪夢かと思うほど怖いですよ。
目に入ってくる情報量がとんでもなく多く、次から次へと展開していくので楽しさが尽きませんし、キャラクターが全員緩やかにクレイジーなのも堪りません。ラストのそれまで主人公が発明してきた装置の伏線が全て回収されるシーンではアッパレと拍手を送ってしまいました。この頃からフィルロード、クリストファーミラーは異才を放っていたんだなと感心しました。
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