ゴリラ

映画は映画だのゴリラのレビュー・感想・評価

映画は映画だ(2008年製作の映画)
3.5
かつて役者をかじったことのあるヤクザvs喧嘩沙汰の噂が絶えない役者

キム・ギドク脚本、製作
『高地戦』『タクシー運転手』のチャン・フン監督のデビュー作

キム・ギドクのセルフドキュメンタリー『アリラン』にて商業映画に走った“裏切り者”なんて師匠に呼ばれてたチャン・フン監督…
いやはや、最初からエンタメ気質じゃん!
キム・ギドク脚本・原案ものだとしっかりキム・ギドクの香りが漂っくるが、この映画からは殆ど感じなかった

テンポ良く進むので見易い
ちょっと要素詰め込み感が否めず後半とっちらかるけど、“ひょんなことから映画に出演することになったヤクザ”って題材自体が面白いので最後まで楽しめた
『俳優は俳優だ』もそうだが、そんなに韓国映画界ってヤクザな世界と近いの?なんて思った(笑)

やっぱり目を引くのはソ・ジソプ!
いやぁ哀愁感じさせますなぁ~
無口で不器用な男やらせたらやっぱりハマる

ようやくカフェでコーヒーを飲む二人…
いいシーン

劇中でもセリフで出てきたが『ヤクザはヤクザだ』がタイトルでも良かったような占め方やったなぁ~
まぁ、ひっくり返せば『映画は映画だ』になるからこっちでも正解だけどね


キム・ギドク関連作『ビューティフル』『レッドファミリー』『俳優は俳優だ』『プンサンケ』『鰻の男』
で、本作でとりあえずコンプリート

キム・ギドクが未だに好きか嫌いか分からないが、もう観るものないとなると不思議とちょっと寂しいかも…
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