ヒロシー

オン・ザ・ロックのヒロシーのレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)
3.0
ここまで「え、結局何がしたかったの?」と思う映画はなかなかない。自分勝手でスケベで現代の価値観的に完全アウトで、おまけに勝手な想像で娘散々振り回した親父は、最後に「もう俺は必要ないだろう」「私と会いたいなら普通に呼んで」とハグして終わり。反省の毛色は少なくとも見られない。問題は明らかにキャパオーバーな主人公の仕事や家事や子育てにあるから、親父との息抜きしてよかったよねみたいな話にはとても思えない。つまり各エピソードの隙間から溢れでる映画のエキスを楽しむ作品で、大筋で考えると痛い目を見るタイプだ。だから物語そのものより、この映画をあの親父を持つソフィア・コッポラが撮った意味とかを考えよう。
ヒロシー

ヒロシー