【Running master’s violence memo】
ビジュアルアーティストの撮った映画という感じで、物語に即した重層的なビジュアルが豊かで、そのへんがよかったですけど、あんまり引っ掛かりがなくってスルっと見てしまった感じ。でもちょっと自分の喪失体験と重ねたり肉親も含めた他者との記憶の在り方なんかを考えてしんみりしましたいい映画です。あとから「コゴナダとは?」と調べて、その名前の由来が小津映画の脚本で有名な野田高梧先生ということで、なるへそ、というところでした。近未来の設定やその中での禁忌なんかも現状と地続きで、そのあたりがいいスパイスになっていました。