ノラネコの呑んで観るシネマ

月影の下でのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

月影の下で(2019年製作の映画)
4.2
Netflix。
1988年から9年毎に現れて、連続殺人を犯す謎の女と、取り憑かれた様に彼女を追う刑事。
ファーストカットから示唆されている様に、ミステリ調の時間SF。
ぶっ飛んだ設定を面白いと感じるか、陳腐に感じるかが楽しめるかの鍵だな。
私はもちろん大好物ですけど。
これストーリーテリングのリズムがやたらと小気味よくて飽きさせないのだけど、88年、97年、06年、15年とちょうど30分番組を4本並べたミニシリーズみたいな構造になってるんだな。
全体としてはキチッと構成されてるけど、30分の一つの年毎にも三幕構造のオチがある。
まあよくよく考えると、最初からもうちょっとちゃんと教えてあげなよとか、時間ものならではの突っ込みを入れたくなるんだが、刑事役のボイド・ホルブルックの好演もあってなかなか見応えある仕上がり。
仕掛けが分かってもなお先を読ませず、十分に面白かった。