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2人のローマ教皇のnaoのレビュー・感想・評価

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)
5.0
面白いって表現じゃない気がするけど、それ以外の言葉が見つからない。見終わるまであっという間だった。 

今でも忘れられない、幼少期にヨハネパウロ2世の亡くなった時の衝撃、ベネディクト16世の就任、退任、そして近頃教皇になられたフランシスコ。
実話を基に、また実際の映像を交えながらの映画は、より深く当時のことを思い出させる。 

信徒でない人からすると、え、神父様がピザ?ビートルズ?サッカー? と思う部分があるかもしれないけれど、信徒の私からすると、神父様ってあんな感じ。シスターもだけど。血の繋がりはないんだけどそれ以上のこころの拠り所。おじいちゃんって感じだし、お酒大好きだったり、漫画集めちゃう感じ。 
そして、劇中にもあったけど、万歩計つせて歩き続けてる笑 
「歩きましょう」の音声アナウンス入る度リアルで面白かった。 


神父様も一人の人間で、悩みと罪を持っているって当たり前だけど、当たり前じゃないことを突きつけられた感じがした。私たちに、神様に、より近い存在だからこそ、教皇様、神父様たちに懺悔を聞いてもらうことで私たちは助かっているのだと思う。 

偉そうに言いたいわけではないのだが、弱い者のために祈り清貧を心がけるフランシスコも、教会としての位置付け、保守を考えたベネディクト16世も、教皇として間違っていないと思う。神父になるまでの長い時間をどう過ごし、神父になってからの時間をどう考えていたのか、創作だとしてもリアルな部分もきっとあって、お二人がより好きになった。

良い映画だった。 
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