とかくデリケートに扱われがちな「教皇」を、ちゃんと「一人の人間」として描いているところに非常に好感が持てる。
人だから罪を犯す。
人だから赦しを得られる。
教皇の苦悩や、友と過ごせる歓び。
内容だけ見ると難しそうな題材を、重々しく描くのではなく上品なコメディに仕立てるあたり、監督のセンスが光る。
とにかく編集が素晴らしい!
絶妙なタイミングで挟まれる回想シーン。
辛い過去は白黒で描かれ、そしてベルゴリオが光に向かって歩き出すときカラーに変わる。そんな演出も素敵です。
「誰にも責任がないとき、全員に責任がある」
この映画の中にある数々の「言葉」の中でコレが一番心に残った!