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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIEのmatsukawaのレビュー・感想・評価

5.0
待ちに待たれたブレイキング・バッド後日譚でこんなに地味な話を2時間かけてやってしまうところが、このシリーズの贅沢なところで、ファンが待ち望んだのはまさにこういうものだと思います。
意外な展開も劇的なエモーションも無い。ジェシーの視点からブレイキング・バッドを静かに総括する。
回想で語られる新しいエピソードによって、過去が上からなぞり書きされて輪郭が少し太くなり、ジェシーの人生における一連の出来事の意味合いが濃厚に浮かび上がる見事な構成。
押し付けがましさゼロですが、やはりウォルターやマイクとの記憶はやはり涙腺緩みます。
最後のブロックへの手紙、身元が分からないような文面だったはずで、それを思うとボロ泣きです。

演出、脚本、撮影、美術、何から何まで完璧。
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