TVシリーズの楽しげな雰囲気そのままに、映画版独自の世界観には毎作驚かされる。
今回は子どもの描いたラクガキから発するエネルギーを源に繁栄してきた架空の王国から始まる。ラクガキを介して繋がる王国とカスカベの距離感が秀逸。冒頭15分くらいのスピード感と、目の前で起きるワクワク感が、この作品の世界に誘ってくれる。
物語は本当によくできていて、子どもにも印象に残る伏線をしっかり張り、そして回収する。わかってはいても、つい泣かされてしまう脚本は見事。何でもないように思えるしんちゃんのラクガキに命を吹き込んでいた。
パンツも好きだけど、個人的にはホットドッグがツボだった。