片腕マシンボーイ

マイルス・デイビス: クールの誕生の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

2.7
「映像研には手を出すな!」の前にもう一本観ようなったんですが、ぐぅ…特別観たい!いうんがなくて決め手に欠ける…
阿部純子ちゃん主演の「Daughters」は時間が微妙やし…、「はりぼて」かマイルス・デイヴィスのドキュメンタリー2択やな!なったんやが、お昼ご飯食べたんがアップリンク渋谷の近くやった、ってだけの理由で本作なりました!(え?そうな…ユーロスペースもたいして遠ないやん、ってな)

マイルス・デイヴィスの生涯と功績を追うよ、ってやつ

そうな、マイルス・デイヴィスはビバップ以降のジャズの歴史そのものと言ってもいいような偉人やからな、ドキュメンタリーにしたら絶対に面白くなるハズなんやけどな!普通に映画としては面白くなかったぞ!わっしょい!

もちろん本作に使われている曲はマイルス・デイヴィスが演奏する名曲群やからな、文句のつけ所はないんやが…他に何か良いとこあったっけ?
写真を切った貼ったして、家族や元嫁やミュージシャン仲間達のインタビューを中心に進んでいくんやが…、そうな観ていてマシンボーイってばアーティストの人となりとかあまり興味無いかもしらんわ!ってなった!

だってミュージシャンやバンドを好きになる時って、別にその人の容姿とか性格とかから入らへんやん?その人の作り出す音学の世界観に惹かれるかどうかやん?もちろん、ひゃー!この曲好き!誰が歌っているん?げっ!めちゃかわゆいやん!ますます好き!ってのんはあるかも知らんけどさ
誰もが知っているジャズの名曲を演奏する英雄的トランペット奏者がヤク中で自己中で時に妻を殴るようなクソ野郎やった、言われても…雑音でしかないやん?そんな情報、どんな名曲やろうと…これは女性を殴るようなクズが作った曲なんやなぁ…って雑音でしかないやん?

まぁな、マイルス・デイヴィスがヤク中なんてのは周知の事実やし、ますます今更強調されても…って感じやしな、ヤク抜き辛かったろうなぁ〜、がんばれ!がんばれ!ともなれんしなぁ…

そうな、これがマシンボーイがもっと心から崇めるようなミュージシャンなら違ったかもしらんよ、デヴィッド・ボウイやトレント・レズナーのドキュメンタリーならもっとワクワク観れたさ!例え同じくヤク物に言及するような内容でも、もっとのめり込んで観れたさ!
でもな、うんマイルス・デイヴィスの曲ってカッコイイよね!マシンボーイは好きよ…くらいのライトなファン目線で言えばライブシーンとかいっぱい観たかっただけなんよねぇ、全然少なかった、しかも晩年のんがほとんど、YouTubeで観た方がマシ

だからなマシンボーイ的にはドン・チードルがマイルス・デイヴィスを演じた「MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間」でのラストのライブシーン、あれよ、演奏しているんはマイルス・デイヴィス本人やなくて、マイルス・デイヴィスを演じるドン・チードルよ、ドン・チードルがハービー・ハンコックやゲイリー・クラークJr.といった本物のミュージシャン達とセッションするあの名シーンのが俄然キュンしたんよなぁ!(ここだけの話、マシンボーイってばゲイリー・クラークJr.のファンなだけなんよ…ぺろぺろ)
まぁな、あれも伝記映画かと思ったらバカ活劇映画でゲラしたけどな!

だからな、これ観ながら、ぐふぅ…絶対「はりぼて」の方が面白かった思う!つって後悔しながら観ていたぞぉ
って事で、マイルス・デイヴィスの事ならどんな些細な事でも知りたいし、彼がどんな人間でも愛せるの!って重症の方以外にはオススメせん〜

でももっかいだけ言わせて、本作の音楽は最高!ぺろ!