【再発見】
思えば、息子と一緒にキチンと向き合った最初の仮面ライダーが「ジオウ」だった。
毎週日曜日の朝が楽しみで、二人でテレビの前を陣取っていたなぁ。
今までもゼロワンもちゃんと観てるけど、やっぱり最初の子がどこか可愛いというか…😅
息子はすぐにゼロワンに鞍替え出来てたみたいだけどね😁
で、そのジオウのスピンオフ的な位置付けの今作ですが、まぁ1時間そこそこの作品なので、ストーリーもサクサクという感じであんまり詰まってはいないんだけど、いい意味で捉えれば、余計な展開を噛ませずに割りとストレートに最後まで一本の筋で走りきったので、それほど物足りなくは感じない。かといって満ち足りたというほどでもないので、まぁ鑑賞前の期待値に対して「過不足なく」というところかな。
・・・物語は、一応ジオウのテレビシリーズ後の世界。ジオウ達が命懸けで世界を救った後、世界はもう一度「あの日（一年前）」から始まっていた。でも、そこはジオウもゲイツもいないパラレルワールドのような世界。
相変わらすソウゴは「将来は王様になる！」とアホな夢を語り、ゲイツは柔道でメダリストになるためにストイックな毎日を送っていた。
ちょっぴり変わっているけど普通の高校生活。
そこに、この世界に存在するはずのない白ウォズが現れたことから物語は動き出す。
「あなた(ゲイツ)は、最低最悪の魔王を倒す救世主となるお方」
しかし「あの激闘」の記憶を持たないゲイツやソウゴには何の話かピンと来ない。まして自分が救世主？
やがて、ゲイツの周りにもレジェンドライダー達が現れ始め、そして彼に「本当にやりたいこと、やるべきこととは？」を問う。
果たして突如現れた白ウォズの目的とは？ゲイツは本当に救世主なのか？
・・・っていうお話。
まぁ、TV版の世界観ありきのスピンオフムービーだし、かつ、最終回の展開を押さえていないと、ジオウの世界観からもちょっぴりずれている「パラレルワールド」が何故出来てしまったのか・・ということもわからないかもね。
っていうほど複雑な話でもないんだけどね（笑）
そもそも仮面ライダー好きでもないとコノ手の映画は観ないでしょ？きっと。
特にこういう「スピンオフ系」は、本編ありきの作りになっている分だけ導入部分的な説明は極端に端折っているし。
だから、鑑賞の段階から「思い入れ」を持って観ている分、若干ハードルは低くなりがちなのかなとも感じた。
鑑賞前は、もっと「2号ライダー」たちのお祭りのような感じになるのかな？と思っていたけど、カイザ、バース、アクセルとあとディエンドか。
ん～～もうひと超え。
でもクローズやグリスは既にスピンオフ出てるし、マッハは去年の冬映画に出ちゃったし、ん～～威吹鬼とかスペクターじゃ弱いのか？そんなことないぞ！！勝手にすねるな！
ジオウの本編が「平成の１号ライダー達の祝宴」だったんだから、この作品くらいは「2号ライダーのオフ会」にしてあげてもよかったではないか。プンプン。
とはいいつつ、結構楽しんだのですよ。
やっぱりシリーズを追いかけて観ていた人の「特権」でもないけど、「それそれ！」っていう小ネタもばら撒いてあって。
色々あったよ～「ゲイツのツクヨミへの淡い恋心」とか。
TVシリーズでは「戦友」としての位置づけが強かったんだけど、一昨年の冬映画（平ジェネ）でもツクヨミがストーカーされてる？っていうシーンでやきもち焼くシーンとかもあって、実はゲイツって・・・っていう含みもあったんだけど、それをうまく拾ったなと。
そうそう、ツクヨミっていえば、本編では「出オチ」扱いだったけど、今作ではちゃんと魅せ場も用意されていたね（短かったけど）。これも嬉しいサプライズ。
あとはスウォルツの顔芸かな。あれ反則。
そして改めて思ったのは、数ある「平成ライダーシリーズ」の中でも、W（ダブル）って魅力的なキャラクターが結構いたんだな～という再認識。
もちろん、他のシリーズでもカッコいいのは沢山いたんだけど、一人ひとりの個性がきちんと立っているというか。
今作でいうとアクセルがそうなんだけど、立ち居振る舞いなんかも含めて、やっぱりゲイツよりも「重み」を感じる。
Wシリーズで言えばエターナル（松岡充）なんかはもう最高通り越して激高レベル。
ジオウでもチョイで出てきたけど、感涙ものでしたよ。
「さぁ、地獄を楽しみな」
くぅぅぅ・・・かっこええ・・・
すみません。息子放置で楽しむ父です。
あ～Wも観てはいたけどちゃんと観てなかったし、今になって思い返すとこんなにカッコいいシリーズだったのか・・と悔やまれる。
そんな再発見も楽しい仮面ライダーシリーズの１本です。
そうとう甘いレビューですが、辛口レビューが書きたい時はそもそも仮面ライダーシリーズは見ません（笑）。あしからず。
