父母ともに癌

i-新聞記者ドキュメント-の父母ともに癌のレビュー・感想・評価

1.7
東京新聞社会部の望月記者を追ったドキュメンタリー。

いまいち面白くなかった。出てくる人たちに魅力をあまり感じられない。
メインの被写体の望月記者は見ていて「ああ、この人苦手だ」と思う感じの人だった。
ああいう記者の人がいて、どこへでも乗り込んで行って、なんでも質問する、無遠慮にしている、ということは許されるべきだと思う。けれど、望月記者に人間的な魅力を感じることができないので映画としては楽しめない。
揺らぎとか、戸惑いとか弱さがもっと見たかった。
ずっと強くて、ネットで見る望月記者の印象と一緒の望月記者がそこにいるだけ。
まあ、食事をガンガン食べそうな人で、実際にガンガン食べていて「本当にイメージ通りだ」という若干の感動はあったが。
具体的には、議事堂前で質問妨害への抗議デモが行われている時に現場に望月記者は居るわけだけれど、あの後一体何を思ったのか、とかを聞きたい。

結局リベラルがお仲間同士で撮ってお仲間同士で見るビデオ程度にしか見えなかった。

「新聞記者」「パンケーキを毒見する」と続けて河村光庸製作のリベラル映画には失望させられ続けている。

菅義偉がまだ感情的になれていた頃を懐かしむ気持ちにはなれた。
父母ともに癌

父母ともに癌