このレビューはネタバレを含みます
望月記者・森tube 政治編 私は?
提供スターサンズ。
撮影、監督森達也
日本ドキュメンタリー界、メディアを巡り、メディアにのぼる人々を丹念密着ドキュメントする森達也監督。
大好きなドキュメンタリストであり、素晴らしい映画監督だ。
初めてはオウム真理教に入ったワイドショーを飛び越えた素晴らしき内部アレフ映像傑作。宗教対自我「A」
オウム真理教崩壊寸前のオウムに入った。「A2」
メディアに出た音楽創作の話、それはFAKEかリアルか?とある音楽家のドキュメント「FAKE」
「FAKE」が2016年、寡作な森監督が今年2019年に入り!新作!
題材は「マスコミ、新聞記者」
うわあ見たかったやつだわあ!とても楽しみだった。なぜなら森監督は度々「A」でも「FAKE」でも重要だったマスコミ。多分マスコミを描くんじゃないのかなあ~いつかと「A」の頃からうっすら思っていた。
事前情報、検索一切せず。2019.12月公開。待ち望んだ森達也監督のある意味マスコミ、「政」ドキュメンタリー。公開も喜ばしきシネコン拡大上映。
新潟シネウインド、ほぼうまった客席前から3番目、変わったふかふかシートで鑑賞してきました。
クレジットあとちいさかったけど拍手が起きました。私は拍手というか叫びたかったなあー。こんな風に!
「森監督!単純に面白かったあー!うお~」
って!とにかく面白かった。
2019年の日本映画の中でもベスト級のはらはら、怒りながら、ドスドスカメラが捉えるジャーナリズム。
東京新聞、望月記者さん(望月衣塑子)に密着したドキュメンタリーだ。
望月記者のカラカラ荷物を引く冒頭。
行ってもいない
行ってもいない
行ってもいない
不在ポストにメッセージを書き手紙を同封。お祈りをしていた所が印象的だった。
まさしく新聞記者たるフィールドワークたるやの最初の映像。「取材」という名の地味な営業活動フィールドワーク。大変だなあ~と思わせる。
そもそも本作のハイライトである官房長官のくだりは、ニュースで見たことあった。みながらあの方だったのかあと思い直す。
次第に出てくる、浮き立つ「政」の事象。政治ニュース、沖縄、巡る取材と会見。質問する望月記者。次第に苛立つ森達也、こちら必見でございます!!珍しく森監督出演多数。それは出ざるを得ない衝動が湧き起こってきます!ぜひ、それが本作の面白さであり、怒りだと私も震撼しました。
政のうんぬんかんぬんは、、、のでノーコメント。なんですが、少なくとも今の「政」好き!って、いえますぅう?という感じ。
まさしくリアル「大統領の陰謀」やら「ペンタゴンペーパーズ」。望月記者を通して描く新聞記者、マスコミニケーション、ジャーナリズム。
画面でパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタとパソコンの叩く無機質拍手が素晴らしいノイズのように響きわたる取材場の情報斬り裁断人間たち。いやあ異様ですよね。いや物凄くクリエイティブなんだけど。
望月記者がイヤホンつけてね、道路で一人恫喝してる所こそ本作の世界の中心でジャーナリズムを叫んでる女性に見えたなあ、カッチョよかったあ。勇ましくたくましい。ちなみにモグモグシーン多めだす。
ラストの森監督のサービスイメージカット含め見終えたあと力強く、どこかわなわなした日頃のニュース後の感慨をすくい、望月記者を俄然応援したいと思いました。
さて
森監督・望月記者のジャーナリズム i
わたしは、、、
あなたはどうみます!!
私は2019ベストスリーに入る素晴らしい日本ドキュメンタリーでしたあ!
森監督お疲れさまでしたあ!!