やわらか

きっと、またあえるのやわらかのレビュー・感想・評価

きっと、またあえる(2019年製作の映画)
3.7
タイトルに現れている通り、アーミル・カーンの「きっと、うまくいく」(3idiots)を引き継いだ売り方をされているのだけど、確かにこれはテーマとか描写の仕方とかセットで売りたくなるやろうな、っていう内容。

インド映画、作品内で描かれる部分とその後ろに隠れてる社会の構造の深さがあるから観たまま評価するのは難しいけどまぁ確かに話として面白い。
 
ただ、インド映画の世界的な評価も上がり、インド社会に対する神秘性、オリエンタリズム(日本人が使って良い言葉なのか?)みたいなものが薄らいできたとき、他の国と比較してどうかなというのは正直感じる。表面的な学歴社会への批判もそれをどう持って行くのかはあまり感じなくて、結局現状肯定みたいな。
 
まぁ、そこに切れ込んで行く作品はここではなくて岩波ホールとかシアター・イメージフォーラム辺りで掛かるのだろうけど。

しかしこの、回想シーンと現在のドラマを交錯させるやつ、3idiotsもそうだしバーフバリとかもそうだけどインド映画の定番なの?
 
3idiotsと比べると作品全体のスケールとしては小粒に感じるけど、最後のエンドロールはとても良かったなー。
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