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MONOS 猿と呼ばれし者たちのkazu1961のレビュー・感想・評価

MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-212
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋特にこれと言ったストーリー展開が無いのにも関わらず、標高4,300メートルの山頂と未開のジャングルで撮影された大自然の幻想的な映像と心を掻き立てるような音学で、視覚・聴覚でぐいぐい引っ張っていかれます。そして気がついたら人間の本質の禍々しさを突きつけられる。。。そんな作品です。

🖋コロンビアのゲリラ組織に属する8人の若者“MONOS”、外界から遮断された世界で生きる少年少女兵は、最初は若者としての溌剌さをもち、チームワークさえありました。それがある事件をきっかけに極限状態へと追い込まれた時。。。人間の本質が顕に、そしてその本質と若者がゆえの思春期のゆらめきが重なり合った時、より見ているものに強烈な印象を残します。

🖋背景となるのは、50年以上続いたコロンビアの内戦。アレハンドロ・ランデスが監督と脚本などを手掛け、モイセス・アリアス、ジュリアンヌ・ニコルソンらが共演しています。ほかに、高地での過酷な訓練を経て選ばれた演技未経験のコロンビアの若者たちと、実際のゲリラ組織「FARC」の元戦闘員も出演しているそうです。人間の本質をその幻想的な世界観で大胆に描いた本作、ギレルモ・デル・トロなどが絶賛した作品です。

😨Story:(参考: 公式サイト)
世間から隔絶された山岳地帯で暮らす8人の兵士たち。ゲリラ組織の一員である彼らのコードネームは“モノス”(猿)。「組織」の指示のもと、人質であるアメリカ人女性の監視と世話を担っている。ある日、「組織」から預かった大切な乳牛を仲間の一人が誤って撃ち殺してしまったことから不穏な空気が漂い始める。ほどなくして「敵」の襲撃を受けた彼らはジャングルの奥地へ身を隠すことに。仲間の死、裏切り、人質の逃走…。極限の状況下、”モノス”の狂気が暴走しはじめる。

🔸Database🔸
・邦題 :『MONOS 猿と呼ばれし者たち』
・原題 :『Monos』
・製作国 : コロンビア・アルゼンチン・オランダ・ドイツ・スウェーデン・ウルグアイ・スイス・デンマーク
・初公開 : 2019
・日本公開 : 2021/10/30
・上映時間 : 102分
・受賞 : ※※※
・監督 : アレハンドロ・ランデス
・脚本 : アレハンドロ・ランデス、アレクシス・ドス・サントス
・原作 : ※※※
・撮影 : ジャスパー・ウルフ
・音楽 : ミカ・レヴィ
・出演 : ジュリアン・ニコルソン、モイセス・アリアス

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
半世紀以上にわたって続いたコロンビア内戦を背景に、ゲリラ組織の少年少女たちを描いたサバイバルドラマ。第35回サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドラマ部門の審査員特別賞をはじめ、世界各国の映画祭で数々の賞を受賞した。南米の山岳地帯で暮らす8人の少年少女。ゲリラ組織の一員である彼らはコードネーム「モノス(猿)」と呼ばれ、人質のアメリカ人女性を監視している。厳しい訓練で心身を鍛える一方で、10代らしく無邪気に戯れる日々を送る彼らだったが、組織から預かっていた乳牛を仲間の1人が誤って撃ち殺したことをきっかけに亀裂が生じてしまう。そんな中、敵から襲撃を受けた彼らは、ジャングルの奥地へと身を隠すが……。出演は「キングス・オブ・サマー」のモイセス・アリアス、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のジュリアンヌ・ニコルソン。「コカレロ」のアレハンドロ・ランデスが監督を務めた。2019年・第16回ラテンビート映画祭では「猿」のタイトルで上映。
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